本日の出来事
- 修理
ホイールボルト、間違って着いてませんか?
本日もご入庫ありがとうございます。
本日はホイールバランスのご依頼でC3プルリエルのお客様がお越しになられました。
最近オートバックスでタイヤを新品に交換されたそうですが、ホイールバランスが取れないと言われたので
ウチにご依頼をいただきました。
最近のシトロエンのホイールはセンターハブの部分が普通に穴が開いているので、通常のバランサーで
バランスが取れるのですが、ちょっと前のシトロエンだとまだまだ穴ありのアロイホイールが少なかったので
純正ホイールが穴なしで専用アタッチメントが無いとできないっていうのもしばしば。
ウチのほうでは専用アタッチメントの用意があるのでお受けしました。
ここまではよくある話ですが、ホイールボルトが難アリでした。
多分、新品のタイヤに交換された時にスタッドレスから夏タイヤへの交換でオートバックスに入庫したんだと思います。
純正ホイールに着いてたボルトが、スタッドレスの社外アルミ用のテーパーボルトでした。
右が純正ボルトで左はその時の装着されてたボルトではありませんが参考比較の為に用意したテーパーボルトです。
最近の純正はテーパーと平面座の二段です。
なので、平面座の部分にテーパーだけで留めようとすると正常な締め付け力がかからないので
走行中に外れる恐れがあります。尚且つ装着されてた社外ボルトは長さが短かったので、
いつ外れてもおかしくなかった状態です。
こちらが正常な状態
こちらがよくある間違い
こういう間違いをするのは国産車ばかり扱っている人やお店です。
輸入車を扱った事のある人やお店さんはメーカーや車種が違うと全く別物だということをご存知なので
作業される前に聞いたり、調べたり、下準備をされます。
国産車しか触ったことのない人は「車=みんな一緒」としか思ってないので
「違う」と言う概念自体が無いと思われます。
そんな状態で整備、、、整備じゃないですね、破壊行為ですね。
壊れてないモノを壊される、正常だったのに異常を起こす要因を作る等の余計な事をされることが多々あります。
国産車を整備させたら、国産の車のパーツ取付けの事だったら、特化してていいのかもしれません。
でも「国産車」と「輸入車」は別物です。
メーカーが違えば別物です。
そういう事を、所有している側も理解していないといけないと思います。
何かあった時の最終的な責任は所有者なんですから。
でも、本当に、タイヤが外れて飛んでいく前にお立ち寄りいただけたのは良かったと思います。